こんにちは。
やっと春めいた気候となって来ましたね。
今年は誰がお花見に誘ってくれるのかなぁ~なんて考えたりしてる私です(笑)
さて、数ヶ月前のお話になりますが、なかなか大変な思い&勉強させて頂いた不動産のお話です。
とある地主様からのご相談で、「貸している土地上にある家屋が10年近く空き家になっているが、所有者が亡くなっており、しかも生前に離婚した奥さんも相続人となる娘さんも別の場所に住んでおられ、空き家を処分して欲しいと言っても相手にしてもらえない・・・」と、それは大変お困りになられていました。
もちろん10年近くもの間、借地料も滞っているとの事。
近隣からは色々と苦情も寄せられ、大変お気の毒な状況でした。
私は「当社にお任せ下さい!」と張り切ってお返事させて頂きましたが、それはそれは大変なお仕事でした・・・。
まず、法務局で全部事項証明書(昔の登記簿謄本)をあげてビックリ!
譲渡担保が付いており、所有権が変わっていたのです!
(私の推測ですが、おそらく商売上の支払いが出来なくなり、債権者に譲渡担保として所有権移転の登記を承諾したのでしょう・・・)
その事を地主さんにお伝えすると、他人の名義になってるなんて全く知らなかったとの事。
という事は、無断で第三者に譲渡されてるという事になり、大変な事となります!
早速私は、その事を離婚している元奥さんに知っていたのかを聞いたら、「話は聞いていたが、私には全く関係のない事!」と取り合ってもらえもしませんでした」
そこで私は、少し遠方でしたが全部事項証明書に記載されている譲渡担保権者の住所を尋ねたのでしたが、かなり前からその住所には全く別人が住んでおられ、譲渡担保権者の手がかりはプッツリと切れてしまったのでした!
5年以上も前に引っ越しして来たとの事なんで、市役所に行っても調べるのが難しい状況に、私は愕然とするのでした・・・。
中編へ続く。